アダ・ネグリ『あけの明星』
国民的な詩人アダ・ネグリの唯一の長篇小説であり、代表作品。
この自伝小説では門番の娘がいかにして良き師と出会い、貧困や社会的偏見と闘いながら教師になり、詩人に成長していくかが、作家の故郷ローディの町を舞台に細やかに、詩情豊かに物語られる。父親への憎しみと母親への偏愛。自然へのあこがれ。欧米で大きな成功を収めながら、なぜか日本では翻訳されなかった普遍的な名作。
わが国にはじめてソシュールを紹介した言語学者による粗訳を北村牧人が補訳して完成させた、新成人に贈りたい美しく清新な一冊。
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