日本のブッツァーティ

ディーノ・ブッツァーティは1963年10月19日から11月19日までの一か月間、コッリエーレ・デッラ・セーラ紙の海外特派員として日本に滞在していました。その間に書いた記事は全部で15本。記事は書かれる端からミラノの本社に送られて、新聞記事として発表されました


そのうちの一つに「日本の捜査 Indagini Giapponesi 」があります(他の個所では「東京の二つの事件」として発表)。この中に、当時、戦後最大の誘拐事件として日本を震撼とさせた「吉展ちゃん事件」が採り上げられていました。ブッツァーティ滞在中にはこの事件の犯人は捕まっておらず、捜査中の事件として書かれています


筆者は同じ年(4歳)である吉展ちゃん事件に当時から衝撃を受けていました。記事ではどういうわけか、吉展ちゃんは当時7歳と書かれていますが、この事件のころブッツァーティが日本に滞在していたのかと思うと、なんだか不思議な感じがします。なお、この記事も『Dの犯科帳‐狼の邪悪なうた』に収録しています

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