ブッツァーティの表の貌

ディーノ・ブッツァーティは小説家ですが、小説家として以外の貌があります。じつはそれが表の貌だったりします。ブッツァーティは詩も書いており、戯曲にも定評があって、舞台台本はアルベール・カミユやフェデリコ・フェリーニに愛されました。また、ジャーナリストとしての仕事は生涯にわたって愛し、病室のベッドの上で、亡くなる寸前までルポルタージュ作品を書き続けていました

あまり知られていませんが、そうした作品の翻訳が二冊の本に載せてあります。以下にそのリストを記します


『マンゾーニに会いに‐イタリア・エッセイ集』

 「ドロミテ渓谷の地霊」

 「でも、UFОは存在しないんだ」

 「もし、まだ生きていたら…」

 「カフカの影」


『イタリア夜想曲‐怪奇幻想集』

 (長詩)「ドアノックは三度ひびく」

 (戯曲)「時計」

 「新しい怪物たち」

 「ベナレスの預言者」

 「トリノ、死んだ画家の描いた景色」

 「記憶すべき金曜日」

 「聖母の顕現」


このうち「新しい怪物たち」と「トリノ、死んだ画家の描いた景色」以外の作品は単行本未収録で、いまのところこの二冊の本以外では読むことができません

イタリア文学館

0コメント

  • 1000 / 1000